2018年01月17日 かるた全般

皆さん、こんにちは。

広報のFです。

よろしくお願い致します。

 

めちゃくちゃ寒い日と、それほど寒く無い日が、交代でやってくるようになった京都。

でも、今日は比較的暖かく、過ごし易く感じます。

昨年の今頃、(2017年1月15日開催)の『全国都道府県対抗女子駅伝』の時なんて、すごい雪の降る中ランナーの方が雪まみれの中、走っていたのを思い出しました。

沿道で応援する人たちは、傘をさせますが走っている選手さんは、道もぬかるみ前も見えにくく、可哀想に思いました。

今年の選手の方は、雪の影響がほとんど無いコンディションで、なによりでした。

 

さて、本題のかるたの大きさについてのQ&Aです。

 

質問者『百人一首の大きさは、昔から決まっているのですか?』

 

これに対する当店の回答

『札の大きさの違いは、あくまで当店の製造の歴史の中で、その時の都合に合わせて決めたサイズです。

かるたの札の作り方は、大きな紙(例えばL判)に、全ての札を、順番に並べた状態の印刷をして、後から札の大きさに紙を切り分けます。

その元の紙の大きさと札の枚数の兼合いで、大きな紙にすべて納まった方が、コストも少なく済みますから、時代によってもっとも効率の良い組み合わせで、製造していたのでしょう。

 

例えば、競技用百人一首標準の場合は、札の大きさが73㎜×52㎜です。

なぜその大きさになったのか正確な事は、昭和の初期頃のお話でもありますので、今となっては不明です。

しかしその当時は、東西で競技用の百人一首を分けて製造をしていて、東日本を受け持っていたのが東京の『精文館』というところでした。

しかし、精文館が営業をやめられ最終的に当店が引き継いだ際、かるたの仕様もそのままにしてくれとかるた協会からの要望があり、精文館製の百人一首が、現在の標準の元になったようです。

ただし、これは『競技用百人一首 標準』の場合であり、その他の百人一首の大きさとは関係ありません。

江戸時代初期のかるたが仮に現存していたとしても、あくまで当時そのような大きさの百人一首が実際にあったという一礼にすぎず、ましてや必ずしも全て同じ大きさにしないといけないわけではありません。

昔も今も、紙の材質や紙の厚み、色の発色や抄造枚数によって、当然製品価格も違っていたでしょうしね。

私の知る限り、任天堂さんや田村将軍堂さんと大石とで、打ち合わせしてカルタの大きさを決めたりする会談などはありませんから、メーカーごとにサイズが違ってあたりまですよね。』

 

今、見返して返事の文章を見ると、

『くどッ‼』

と思いました。

まぁ 今さらなんですけどね。

 

 

【シリーズ過去掲載ページ】

大石さんに聞いてみよし!『競技かるたと普通のかるたの違い?』(2018年3月7日)

大石さんに聞いてみよし!『将棋の駒って、何故高価なの?』(2018年2月22日)

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大石さんに聞いてみよし!『百人一首部の作り方』(2018年1月25日)

大石さんに聞いてみよし!『かるたの大きさは決まっているの?』(2018年1月17日)

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大石さんに聞いてみよし!『百一人一首の和歌 序歌ってスゲー!』(2017年4月4日)

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