2014年04月11日 かるた

皆さんこんにちは。広報のFです。

 

前回に引き続き、大石天狗堂の起こりから、それを取り巻く時代背景など、京都の老舗かるた屋のヒストリーを綴って行きたいと思います。

ややこしい話も多々ありますが、よろしくお願い致します。

 

1541年 九州の種子島に漂着したポルトガル人から、色々な文化が日本にもたらされました。

鉄砲、キリスト教、コンペイトウ、カステーラ、合羽(カッパ)、ブランコ、パン、テンプラ、

‥等。

それまでの日本では、人々が見たこともないアイテムやそれを生み出す技術が一気に流入してきました。

 

そしてその時一緒にもたらされたのが、カルタ(ドラゴンカード・ポルトガルの竜・天正かるた)でした(カルタってポルトガル語だったんですよ)。

 

18世紀中頃には、ドラゴンカードから発展した『うんすんかるた』などのかるたが爆発的な大ブームとなりました。

しかしまだ当時のカルタは、一部の権力者(武士や貴族など)しか手にできない貴重品でした。

unsun_karuta

それから月日は過ぎ、天正から慶長にかけて、豊臣秀吉の朝鮮出兵があり、カルタが爆発的に広まりました。

 

この朝鮮出兵の時、九州の肥前(現佐賀県)名護屋に全国から武将達が集められ、朝鮮に向けて進撃して行きました。

 

田代定右衛門忠金の著わした『陪従私記』には

【かるたは兵士の戦場必携のものなり】と書かれており、当店製造のうんすんかるたにも、『軍陣心休楽』と書かれています。

戦開始前の待ち時間に『うんすんかるた』を使って兵達が、息抜きのひと時を楽しんでいたのでしょうね。

 

 

秀吉の長子『お捨』こと『鶴松』の死後、無謀な朝鮮出兵に無理やり駆り出され、厭戦気分が諸将に広がっていました。

あげく、その留守を狙い勝手に検地(太閤検地)が行われ(検地自体は信長の時代からありましたけどね)、内心辟易していた大名も多く、その家来の間では、

なおさら風紀が乱れていた事でしょう。

 

うんすんかるたを使った賭博が流行り、終戦後も朝鮮や名護屋から自国に戻った兵達の口コミで、うんすんかるたが全国に広まっていきました。

 

現在であれば、スマートフォンの無料ゲームアプリみたいな気軽さで遊ばれ、レビューを見てまた広がるみたいな感じでしょうか。

『この札(うんすんかるた)、マジ神!!』

『鬼ハマる~!』

『うんかる、一緒にやろうぜ~!!』

 

みたいな~。

 

 

ところが、あまりにうんすんかるたで賭博をする兵(家臣)が増えてしまい、

禁止令が出されるようにまでになりました。

 

特に規律の厳しかった、土佐の長曾我部(ちょうそかべ)家では、

家中の者に禁止令を出し、これがカルタ禁止令の最初でした。

 

しかし禁止令などものともせず、主に中流以上の武士階級でしか

流行っていなかった物が、『人は禁止されると余計にやりたくなるの法則』で、

さらに隠れてうんすんかるたにハマる人が増えていきました。

アメリカの禁酒法と一緒ですよね。

 

京都で初めてカルタが作られた文献があります。

 

元和2年(1616年)中院通村の日記の中に『京都で石川主頭志総が経師屋藤蔵という者にカルタを作らせた』とあります。

この中村通村卿が、貝合わせから発想して【百人一首などの歌かるた】考案したと言われています。

 

これ以後、京都や大阪でたくさんのカルタ屋が出来ました。

 

元禄3年(1690年)『人倫訓蒙図』という本に、

『歌カルタは寺町二条の上、(ひいなや)にあり、四十八枚は五条通りにおほし』と書かれています。

 

二条のひいな屋とは、もしかして雛屋(ひな人形を売るお店。雛をひいなと呼んでいた)の事か、『ひいな』とい名前の店が存在したのかは不明です。

 

他にも前述の六条坊門(五条通り)には、(布袋屋)というカルタ屋が在り、

五条烏丸下ルに(松葉屋)という店もあったようです。

世界大百科事典の第二版によると1685年(貞享2年)京都松葉屋が木版刷りのかるたを売り出した頃から、かるた遊びは一般庶民に流行しだしたとあります。

木版画で大量に製造しだしたのでしょうね。

 

この頃の京都には、角倉親子が高瀬川を拓いたおかげで、水運業が盛んになり、特に五条通には船で運ばれた様々な

大衆向け雑貨や、お土産物を売る店が立ち並び、花札を売るカルタ屋も多かったそうです。

 

ところが、そんなカルタ大流行の京の町に『禁止令』という暗雲が立ち込めてきました!!!!!!

 

かるた屋、危機一髪!!

 

次回、の第三章を括目せよ!!!!

 

 

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シリーズ一覧

 

 

 

大石天狗堂口伝 第一章(2014.1.18)

 

 

 

大石天狗堂口伝 第二章(2014.4.11)

 

 

 

大石天狗堂口伝 第三章(2014.6.13)

 

 

 

大石天狗堂口伝 第四章(2014.8.22)

 

 

 

大石天狗堂口伝 第五章(2014.12.19)

 

 

 

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