2024年06月01日 ニュースブログかるた全般

       

みなさんごきげんよう。
大石天狗堂 広報の藤澤です。
宜しくお願い致します。

2024年の初夏が京都にもやってきました(日中
かなり暑い)。
例年より梅雨入りが遅いですが、暑さは近づいているのを実感します。


さらに2024年は、百人一首にとって追い風の年。
百人一首の歌人・紫式部が主人公の大河ドラマ『光る君へ』が放送されています。
登場人物が藤原姓ばっかりで誰が誰だか分からなくなってややこしい上に、迫力ある戦闘シーンが少なく人物描写ばかりで、飽きるのではと不安視されていました。

しかし蓋を開けば、役者さん達の見事な演技力や、イメージ通りのキャスティングに、好評なスタートを切っています。
改めて「源氏物語」ファンが多い作品である事を、再確認しました

願わくば、もっともっと京都で撮影して頂けると、京都民としてはうれしい限りです。
是非関係者の方々、ご検討いただければ幸いです。



さてさて、今回お伝えするのは、百人一首の歌人でも紫式部に負けず劣らない有名な歌人『清少納言』と、その祖先を祀る『車折神社(くるまざきじんじゃ)』をご紹介したいと思います。


そもそも『車折神社』という名前の由来は、後嵯峨天皇が嵐山の大堰川に御遊幸(外遊された)の際、この社前にて牛車の轅(ながえ/牛と車を繋ぐ二本の棒)が廟祠前の石に当たり折れて動かせなくなったそうです。
「これは神がお怒りであるから鎮めねば」と、その当たった石を車折石(くるまざきいし)と呼んで厚く祀り、「車折大明神」という御神号と最高神階である「正一位」を贈られました。
これが「車折神社」として有名になったきっかけだそうです。

 

車折神社の御祭神は、平安時代後期の儒学者であり、明経博士(みょうぎょうはかせ)大外記(だいげき/朝廷の公事を記録して執りおこなう職)を24年間も務める才人でもある「清原頼業(きよはらのよりなり)」です。
九条兼実などから「その才、神というべく尊ぶべし」と評されたほどの人です。
時代は違いますが、北野天満宮に祀られる菅原道真公のようですよね。


清原頼業は、約束をたがえない(約束を守る)気質だったようで、たとえ貸した金が回収できなくても、別の金融の手立てで道を開いたと言われるほど、約束事を守る為、知恵を駆使した才人でした。
また
頼業(よりなり)の名から、(金が寄る)(商いが成る)という読み方に因み、車折神社は商売繁盛の御利益があると言われ、特に京都の商家からの絶大な信仰をあつめているそうです。
祈願した事柄をたがえない(なんとしても成る)神として
【学業成就】【家内安全】【金運招来】【企業繁栄】【恋愛成就】【交通安全】と幅広く、ここにお参りする事で、あらゆる祈願事が済んでしまいます。

 

また境内には、芸能の神「アメノウズメノミコト(天照大神を天岩屋から誘い出した神)」が祀られており、芸能・芸術の御利益があることから多くの芸能人・芸能関係者が参拝しています。
境内には朱色に塗られた「玉垣」と呼ばれるカキネが無数に並んでいて、寄進された芸能人の名前が書かれている事で有名ですよね。


この玉垣の内側が神域、外側が俗界と分けられている結界的なものですから、むやみに玉垣に触ったり、玉垣の内側に入ったり、コンビニ袋やカバンなどを玉垣に掛けたり、ゴミを玉垣の内側に捨てるなど《 絶対‼ 》しないようにしましよう。
そんな人はいないと思いますが…。

そして忘れてならないのが、今回のテーマにもなっている末社「清少納言社」
御利益はズバリ【才色兼備】


祭神である清少納言は、賢さだけでなく、美しさでも有名で、そんな女性にとって是非とも叶えたい願い事ですよね。
※愛嬌さや心の清らかさはどうなんでしょうか?


そんな清少納言は、百人一首の62首目 『夜をこめて 鳥のそらねは はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ』の和歌を詠まれました。
ニワトリの鳴き真似をして、夜明け前に帰宅した藤原行成の、言い訳をやり込める為に詠んだ和歌だそうです。

因みに清少納言のお父さんは「清原元輔」、お爺さんは「清原深養父」と、三人とも百人一首の歌人に挙げられています。
NHK の大河ドラマでは、ファーストサマーウイカさんが好演されていて「ききょう」と名乗られています。

余談ですが、清少納言という名前は、『女房名(にょうぼうな)』といって、身分の高い人に使える女性の呼称なのです。
清原家清家(せいけ)とも言い、少納言は官位名です。
つまり清家の娘で、父親や夫などの身近な親族の官職(別れた旦那が少納言だったって、大河では言ってた気がするけど実際は不明)から、そのまま【清・少納言】と名乗っていたようですね。

紫式部の式部も、父の藤原為時が「式部大丞」だったので、式部と名乗っていたようですね。


そんな車折神社パワースポットが、前述しました神の名を付けられた『車折石(くるまざきいし)』




是非、京都観光の際は、立ち寄ってみて下さい。

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