新シリーズ 楽しい京都弁講座 Vol.6【さら】
皆さんごきげんよう。
広報の藤澤です。
宜しくお願い致します。
楽しい京都弁講座も早六回目。
今回は『さら』です。
『さら』とは、真っ新(まっさら)とか(さらピン)という言い方で使われます。
つまり【新しい】という意味です。
新しいと言っても『新〇〇』という使い方は、しないようです。
例えば「さら一年生」「さら婚さん」「さら情報」「さら商品」「さらサービス」のような言い方はしません。
『さらの〇〇』『さら』という風に、【さら】だけを強調します。
▧ 新品=さら
▧ 未開封=さら
▧ 未使用=さら
何故、『新しい』=『さら』なのか
諸説ありますが、糸や織物から不純物を取り除き漂白する工程や、それで出来た白い反物を【晒す/晒し】と言って、綺麗な状態や、白日の下に明らかにする行為も、晒すと言うようになった気がします。
おそらく、「さら」とはこの『晒す』が変化したん言葉だと筆者は考えます。
任侠映画でお腹に白い布を巻きつけているのを見かけますが、これを【さらし】と言い、歌でも『包丁一本~♪さらしに巻いて~♬』てのがありますよね。
買ったばかりの状態や開封したばかりの最初の状態の事ですので、人が触ったり使った物が嫌な人には、重要事項と言えます。
お店で買い物をする時にディスプレイを持ち出し『これのさらある?』と確認したり、少しでも使用感があれば『さらにしてくれるか!』と要求したりします。
これは、金銭感覚が異常に発達した関西人の中でも、高級志向の京都人特有で、同じ高額ならより良い物を求め、劣化の無いモノにこだわる感覚と言えそうです。
#さら
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#真っ新
#晒す
#さらし