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花札の謎シリーズ8月札『芒に月』(山に月)

カテゴリ: 全般,花札 2016.09.13 6:02 pm

皆さんこんにちは。

広報のFです。

よろしくお願い致します。

芒に月 画像

久しぶりの、そして未だ触れる事のなかった8月の花札の話題です。

もうすでに9月半ばで、タイムリーではないかと思いきや、実はすすきの見ごろも(あくまで枯れ尾花のね)、旧暦の8月も、現代の9月頃!!

イエスッ!!! (`^´)J

という事で、9月まっただ中なので、【タイムリーな花札のお話】を始めたいと思います。

 

とその前に、明後日から始まる催事情報。

甲府岡島(山梨県) 7階催事場 2016年9月15~21日

大石天狗堂が出店しますよ!

映画などの影響で、品薄状態の競技用百人一首『標準』も店頭にて販売致します。

その他にも、めったにお目に掛かれない、珠玉のかるた・花札・百人一首を是非ご覧ください。

皆様、お待ちしております。

 

さてさて、花札の8月札ですが、絵柄的にもっとも有名かもしれません『芒に月』。

通称【ボーズ】※スピーカーとちゃいますよ
花札の手刷りの際、版木の目に墨が固まり、細かな芒の部分が消えてしまい、黒い山になって出来上がった商品が一般化していました。

この黒い山が坊主頭の様に見える事から、坊主(ぼうず)と呼ばれるようになったようです。

このススキ(芒・薄)という植物は、秋の七草の一つとしても有名で、フサフサした穂先が銀色に輝き、風に吹かれザワザワと揺れる風景がなんとも風情がありますよね。

ススキは、一本だけですと地味でただの枯草のようですが、群生した高原などで一面ススキが生い茂り、風が吹くとそれに合わせ流れる川の様に、または地を這う動物の様に千変万化する様子は、何時まで観ていても飽きません。

関西ですと、和歌山県にある生石(おいし)高原。

奈良県と三重県の県境にある曽爾(そに)高原。

兵庫県の姫路から内陸に入っていった処にある大草原、砥峰(とのみね)高原。

その他にも、近所の河川敷や学校の周りなど、生活の中でひっそりと生育している、庶民的植物です。

昔は、このすすきやスゲなどのイネ科植物を総称して『萱(かや)』と呼び、家の屋根材として一般的にどの家も使用してきました。

稲や麦は、同じイネ科穀物ですが、水分を吸収するのに対しススキやスゲは適度な油分を含んでおり、撥水効果が高く雨水や積雪時も浸水せず、また高い保温性から冬場の室内の暖気を保ち、夏場陽射しを遮る効果がありました。

田舎の風景等の代名詞『茅葺屋根(かやぶきやね)の集落』などは、こういたススキなど植物があったればこそです。

 

また、家畜の肥料としても有用で、まさに日本の生活に寄り添う花ですね。

 

花札の中の絵柄は、ススキの山に満月が昇った光景で描かれています。

 

この構図が非常に素晴らしく、わざと少しだけ左寄りに月も山も寄せ奥行や高さなどをイメージさせています。

 

余談ですが、京都にこの花札『芒に月』のモデルになったと言われる山が存在します。

京都の金閣寺の北に【五山の送り火】の一つ(大文字山)がありますが、この更に北側に、鷹ヶ峰(たかがみね)、鷲ヶ峰(わしがみね)、天ヶ峰(てんがみね)の三つの山があり、この三山の総称が【鷹峰三山】というそうです。

この三山の中で真ん中の山は、(鷹ヶ峯)※たかがみね→たかおかみみね→高靇峯ということで、貴船神社と縁があるという空想が働いたのは、私だけしょうか。

昔は「兀山(はげやま)」と呼ばれていた事もあったそうで、この山を北側の光悦寺の庭から鑑賞できるスポットがあります。

江戸時代、このあたりに住む琳派の画家の誰かが、この兀山を見ながら『日月山水図(じつげつさんすいず:唐画)』の様な、山と月の絵を描き上げ、後に花札の絵柄に使われるようになったのかもしれませんね。

このススキの山の形や、山の印刷色を骨刷は墨、中の下地の色は薄墨(グレー)に印刷しています。

芒に雁(すすきにかり)やその他の芒の札を坊主と呼ぶ人もいるが、『坊主』は『山に月』『芒に月』の20点札を指します。

 

この松に鶴(一月札)+桐に鳳凰(十二月札)+芒に月(八月札)=松桐坊主(まつきりぼうず)という役になったり、

芒に月(八月札)+菊に盃(十月札)=月見で一杯(月見酒)(月見て一杯)(月見)とも言う。

*この月見の役は、柳の札(雨・十一月札)があると消える(おそらく雨が降ると月見が出来ないからかと)

五光、四光にも使われる、重要な札です。

 

 

 

tenngu1.jpg

この八月の光札の構図は、十五夜の月見を表しており、この絵柄のようなススキ原に、ポツンと一人たたずんだりしていたら、自然と涙がこぼれるのではないでしょうか(キモっ!!)

 

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