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花札の謎シリーズ  10月札『鹿に紅葉』

カテゴリ: 花札 2013.10.15 5:14 pm

花札の10月の高得点札『鹿に紅葉』

数ある花札の絵柄の中でもよく目にする一枚かと思います。

hanafuda

相手を無視する行為を(シカトする)というのは、この10月札の鹿の顔が、ソッポを向いているのが語源と言われているのは有名である。

ではなぜ、(鹿)と(紅葉)の組み合わせになったのでしょうか。

これにも、毎回お馴染みの歴史的なエピソードがあります。

むかしむかし江戸時代。

奈良の興福寺の菩提院大御堂のそばの寺小屋に、三作(十三歳の少年)という子供が手習いをしておりました。

そこへ、庭先から一頭の鹿がやってきて、縁側に上がり込み、置いてあった大切な草紙(習字の半紙)を食べてしまった。

三作は追い払うつもりで、(ケサン=文鎮)(筆という説もある)を投げると、あいにくと鹿の鼻の急所にジャストミート!

可愛そうに鹿は、死んでしまいました。

春日大社の鹿を殺した者は、【石子詰め(いしこづめ)の刑】に処せられるのが昔からの決りであり、幼い子供であっても神鹿を殺した罪は免れませんでした。

三作少年を、一丈三尺(約三メートル。年齢で穴の深さが決まっていたそうです)深い穴の中に、死んだ鹿と抱き合わせにして入れ、

頭の上からむしろを被せ、上から小石や砂利を入れて生き埋めにしたそうです。

今では考えられません!

母一人、子一人の二人暮らしだった三作の母親は、気が狂わんばかりに悲しみ、許しを乞いましたが許されず、三作は死んでしまいました。

その後三作の母親は、死んだ我が子の供養にと、紅葉の木を植え、三作の霊を弔う為に、明けの七つ時(午前4時)と、暮れの六つ時(午後6時)に鐘を撞いて供養に勤めたところ、49日目に観音様(稚児観世音菩薩)現れました。

この言い伝えから、これを十三鐘と称した。

その後、境内に十三重塔が建ち、近松門左衛門が世話浄瑠璃『十三鐘』として発表し、

後の世まで有名になりました。

子を持つ親の心情や、その時代の風習の残酷さなど、浄瑠璃を通し、多くの人々の涙を誘う物語が江戸の巷で大人気の作品となりました。

そして丁度、花札の図案を考えていたかるた職人たちのインスピレーションに『10月の代表的な美しい植物(花)』『鹿と紅葉』が閃いたのかもしれません。

そう思って10月札の絵柄を見ると、鹿の『つーんと、ソッポを向いたすまし顔』が、『三作の冥福を祈る穏やかな顔』にもみえますよね。

 

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